卒研テーマの紹介


2022年度より、新たに生物工学科が発足します

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生物工学科パンフレット

 

生命化学科ではどんな研究をやっているの?

卒研生が取り組んでいる卒業研究の「テーマ」と卒研生の「一言コメント」を紹介します。

 

化粧品分野

「グルタチオン誘導体によるメラニン生成抑制効果の検討」・・・(Oさん)私の卒業研究のテーマは、美白関連の内容です。私自身、化粧品や美容について興味があり、将来、美容関係の職に就きたいと考えています。卒業研究からこの実験に携わることができて、とても勉強になりました。

「リポソームによる皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生への影響」・・・(Kさん)

脳科学分野

「ヒト脳の神経ネットワークを模したAIの研究」・・・(D君)座学では学べない研究の世界に、足を踏み入れる良い機会でした。

「放射光ナノトモグラフィ法を用いた統合失調症の神経細胞の三次元解析」・・・(C君)

 

食品分野

「ラジカル消去活性測定法によるポリフェノールの抗酸化能評価」・・・(Hさん)実験では失敗が多かったけれど、卒業研究を通して問題解決能力を身に付けることができました。

「アレルギー反応を抑えるお茶に関する研究」・・・(J君)卒業研究に取り組んで実感したことは、研究はやればやるほど新たな疑問が生じるということです。簡単だと思ったことも実際には難しかったです。でも、一歩ずつ進歩していると思います。

「食品に含まれる機能性成分の免疫系への影響」・・・(Mさん)卒業研究で実験の面白さを知り、大学院への進学を決めました。

「リポソームを経口投与したマウスにおける消化管内分泌型IgAに関する研究」・・・(N君)研究は試行錯誤の連続ですが、問題を解決した時はやりがいを感じます。

「キトサンを被覆したサプリメント用リポソームの剤型に関する検討」・・・(Y君)

 

有機合成分野

「フッ化糖とシステイン誘導体の縮合反応条件の検討」・・・(Y 君)卒業研究では大学で学んだこと以上を求められ鍛えられています。耐え、続ける事の重要さを学びました。この経験はこの先の人生でも必ず役に立つと思います。

「新規センシング手法におけるマンノース誘導体の分子間相互作用の解析」・・・(N さん)自分が好きな事について、さらに専門的に学べるので楽しいです。

「寄生性甲殻類由来のインスリン様ペプチドの化学合成と生物機能の解析」・・・(W君)

「グレリンの大量合成に向けた新規合成経路の確立」・・・(I君)

 

医薬品分野

「遺伝子の異常によって起こる病気の原因解明」・・・(E君)私は発症する仕組みが解明されていない病気の研究をしています。そのため、仕組みの解明と治療法の模索を目標に研究しています。研究は世界中の誰もやっていないことをやるため、自分で考えて研究をして結果が出た時や新しいことを知れた時は非常に達成感を感じられます。

「顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)の治療法の研究」・・・(S君)FSHDは顔や腕の筋肉が徐々に弱くなっていく病気で、まだ治療法の見つかっていない難病です。患者さんの遺伝子に生じた異常により、筋肉には不要なタンパク質が作られることが原因となっています。私はこの不要なタンパク質が作られるのを防ぐ薬を探す研究を行っています。

「グルコシルセラミドから調製したリポソームが神経系細胞に与える影響」・・・(A君)細胞培養が上手くいかず苦労したこともありましたが、想定したとおりの顕微鏡写真が綺麗に撮れた時はとても嬉しかったです。また、ゼミでは自分の研究のプレゼンを行いますが、他の講義ではできない良い経験になっています。

 

生化学分野

「キノコの細胞障害性タンパク質に関する研究」・・・(K君)研究を行っていると、様々なことを自分で調べて実践することが多く、上手くいったときの達成感は他では得難い経験になります。

「キュウリ果皮に含まれる溶血性成分の精製」・・・(Gさん)先生や先輩はいつも優しく教えてくれて、研究も進んでいます。私は中国からの留学生ですが、私の研究室には留学生が多く、困難があるとき、お互いに支え合って解決できています。

 

分子生物学分野

「大腸菌を利用した、糖鎖合成に働くヒト遺伝子のクローニング」・・・(Mさん)時々細かい作業に苦戦しましたが、徐々に実験がスムーズに出来るようになり良かったです!

「ラミンA変異による筋ジストロフィーのゼブラフィッシュモデルの作製」・・・(Oさん)ゼブラフィッシュという熱帯魚を使って、筋ジストロフィーという筋肉の遺伝病の研究をおこなっています。この病気の原因の一つに、核膜を支えているラミンAタンパク質の変異が見つかっています。遺伝子組換え技術により光るラミンAをもつゼブラフィッシュを作製し観察して、核膜のタンパク質の変異がどのように筋肉の病気につながるのかを研究しています。

「酵母菌を利用した、糖鎖合成に働くヒト酵素間の相互作用の解析」・・・(Yさん)菌を取り扱う研究なので特に手洗い消毒を心がけ、汚い菌が入らないようこまめに気をつけました。