Yasuhiro Kuroda
准教授
- 学位:博士(工学)
研究内容
細胞の表面には糖タンパク質や糖脂質など多種多様な糖鎖が存在し、細胞接着やシグナル伝達など生命現象に重要な役割を果たしています。また、このような細胞表面の糖鎖構造は癌化など細胞の悪性化より変化することが知られており、異常な糖鎖の構造を解析することは疾患を理解するうえでも極めて重要です。当研究室ではや分子生物学的手法や質量分析装置を駆使して、大腸がん細胞表面に発現した異常な糖タンパク質の構造を解析しています。細胞の癌化における異常糖鎖の構造情報から糖鎖の役割を解明することで、癌の転移や悪性化の阻止および腫瘍マーカーなど糖鎖を用いた治療や診断に応用し、医療産業分野への貢献を目指しています。
専門分野
- 糖鎖工学
現在の研究課題
- 糖鎖不全現象による疾患発症機構の解明
- 機能性ムチン型糖鎖の新規解析法の構築
主要な担当授業
- 基礎化学
- 分析化学
- 生体物質生化学特論
所属学会
- 日本生化学会、日本糖質学会