笹川研究室


■研究室名:
笹川・分子生物学研究室

■研究のキーワード:
遺伝子発現制御 スプライシング

■研究内容(概要):
1. ゲノムにおけるDNA繰返し配列の生理的意義の解明
2. スプライシングにかかわるRNA結合タンパク質のクローニング
3. 微生物などを用いた、スプライシングにかかわるRNA結合タンパク質の人工的な発現
4. DNA、RNAの配列の配列が持つ生理機能の解析
5. 人工的にスプライシングを調節する実験系の開発
6. スプライシング機能を変化させた時の表現型の変化(線虫)

 

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■研究内容(詳細):
私は、スプライシングという生命現象に注目して研究をおこなっていきたいと考えています。スプライシングは真核生物の遺伝子転写にみられる現象ですが、真 核生物はこのスプライシングを巧みに利用し、使うエキソンを選択することで、作るタンパク質の種類を増やしています。この選択的スプライシングにより、ヒ トでは2万5千の遺伝子から10万のタンパク質が作られると考えられています。スプライシング調節がうまくいかないと、病気になることさえあります。逆 に、スプライシングをうまく操ることができれば、欲しいときに欲しいタンパク質を自由自在に発現させることが可能になるかもしれません。最終的には、何か 人の役に立たせることを目的に、人工的にスプライシングを調節する方法の確立を目指しています。
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■共同研究施設:
東京大学、国立医薬品食品衛生研究所、国立成育医療研究センター


●名前
笹川昇(ささがわ のぼる)/博士(農学)

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●専門分野
分子生物学・遺伝子工学

●所属学会
日本農芸化学会、日本分子生物学会、日本動物学会

●担当授業
生物学概論、微生物工学、食品工学、生化学実験B(微生物・遺伝子)

●授業内容
生物学概論では、おもにDNAやタンパク質、細胞の機能といった現代生命科学の側面から、生物学の全体像をつかんでいきます。

●入学を考えている人へ
生命科学は実験科学です。自分で手を動かして実験しないことには、知りたいことが明らかになることはありません。受験勉強だけではなく、なにか自分だけの工夫で誰も知らないことを明らかにしたいという気持ちが大事です。