清水研究室


生命材料工学研究室

■研究のキーワード:リポソーム、脂質、食品、化粧品、医薬品、天然物

■研究内容(概要):

リポソームの食品・化粧品・医薬品等の各種産業への応用

産業副生物に含まれる有用脂質の利用

■研究内容(詳細):

私たちの体は無数の細胞が集まって成り立っています。その細胞の境界を担うのは、脂質で出来た細胞膜です。リポソームは細胞膜の主要な構成成分であるリン脂質から人工的に作られる数10nm〜数100nmの粒子径を持つ微細なカプセル状の構造体で、古くから生体膜のモデルとして研究されてきました。リポソームは生体由来成分から構成されていることから、生体適合性や生分解性に優れた材料と言えます。また、リポソームはその内部(内水相)に水溶性物質を封入したり、脂質膜中に脂溶性物質を混ぜ込むことができるため、近年ではリポソームを薬物の「運び屋」として、薬物を必要とする部位に送り届けるドラッグデリバリーシステム(DDS)等、医薬品への応用研究が盛んに行われています。より身近なところでは、リポソームが持つ保水力や使用感の良さからリポソームを配合した化粧品が製品化されています。食品や健康食品の分野でも、有効成分が胃液中で分解されるのを防いだり、腸での吸収性を改善する目的でリポソームが利用されています。

リポソームは様々な産業分野に応用できる汎用性の高い材料ですが、実用化のためには、目的に適したリポソームの粒子径、表面電位、安定性、その他の様々な条件を考慮した製剤設計が必要で、製剤化を実現できる製造方法や製造装置の構築も必要です。当研究室では医薬品、化粧品、食品など、種々の分野でのリポソーム製剤を開発し、新しい素材や商品を社会に送り出すための応用研究を行います。

 

教員: 清水佳隆(しみず よしたか)/博士(工学)

  • 専門分野:リポソーム工学・生化学
  • 所属学会:日本糖質学会、日本油化学会、日本生化学会
  • 担当授業:医薬品工学、化学工学、天然物化学
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  • 入学を考えている人へ

生命化学は「生命」が存在するあらゆる領域にまたがる学問領域です。卒業研究では理論だけでなく実験を通じて様々なことを証明する必要があります。研究は不断の地道な努力の積み重ねが大事だと思います。取るに足らない小さな成果しか得られないか、華々しい成果につながるかは分かりませんが、どんな小さなことであっても自分で考え手を動かすことで新しい「何か」が日々産み出され、世界はほんの少しだけその「かたち」を変えているはずです。本当のことが知りたいと思っても、多くの事柄がそうであるように生命化学領域における「真実」の大部分は目に見えず手に取ることもできませんが、我々は「真実」を実験化学という「鏡」で写し取り、数値や現象という「事実」として捉えることができます。そんなことが楽しいと思える人は、ぜひ生命化学科にきてください。一緒に実験しましょう。