学科の特徴(実験と卒業研究)


生命化学科は実験を重視しており、生化学、有機化学などの主要科目は実験科目と連携しています。また、基礎化学実験、分析化学実験、生物学実験を開講し、実験技術の習得とともに、実験を通して自分で課題を見つけ解決する能力を養います。
実験はやがて、各教員の研究室で行われる卒業研究に引き継がれます。教員はいずれも最先端の研究テーマを持ち、研究室に所属する学生・大学院生のみなさんと、これまでにない発見や新しい技術の開発を目指して研究を進めています。そのグループメンバーに加わる機会が、生命化学科の学生のみなさんに用意されています。
卒業研究は選択科目のひとつです。したがって3年生になってすぐに卒業研究に着手する場合、4年生になって履修する場合など、さまざまなケースがあります。もちろん、卒業研究を一度も履修しなくても、卒業単位を満たせば卒業することができます。
しかし、卒業研究に代表されるような先端科学の実験は、専用の実験室や実験機器・試薬などが必要です。各研究室では、最先端のバイオテクノロジーが実践できる設備を整えており、学生のみなさんには是非そのような環境を味わって頂きたいと思っています。各研究室では、遺伝子操作、タンパク質の発現・精製、有機化学合成、構造解析、免疫学的解析、さらに小動物を扱う実験などが行われています。これら実験科目・卒業研究により、実験手技を身につけることができ、分析機器の取り扱いにも慣れるなど、専門分野で求められる技術や思考力が養われます。
卒業研究の成果は、学科で行う発表会や、国内外の学会で発表することになります。社会に出ても重視されるプレゼンテーション能力を磨くチャンスです。研究成果は、あるものは学術論文として発信され、また、あるものは特許の取得に結びつき、あるいは、大学院へ進学する場合は学位論文の基盤となります。